就活ノウハウ

留学長くもう20代半ば。就職経験なしの私大丈夫?

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1.就職経験なしで取り柄は英語?日本は甘くないですよ
1-1.英語講師の給与
1-2.強みは何か
1-3.強みがなかったら?

2.就職経験なしの留学生が意識すべき3つのこと
2-1.独りよがりのこだわりは捨てよ
2-2.自分の将来に自信を持つ
2-3.就職活動には運も必要。運をつかむためにも行動すること
2-4.海外就職を考えたときは

3.自信を持って企業のなぜに答える
3-1.採用は信頼関係で成り立っている
3-2.デメリットは隠すのではなくフォローする
3-3.聞かれたくない質問にこそ向き合う

4.長いキャリア人生。まだまだこれから
4-1.定年制の延長、寿命100年時代へ。
4-2.人には人のペースがある。流されず自分に自信を持つ

1.就職経験なしで取り柄は英語?日本は甘くないですよ


留学帰りの人が必ずと行っていいほど口にする言葉があります。それは「英語を使った仕事がしたい」。目的として英語を使いたいなら良いのですが、もし、英語が出来るということだけでそれが強力な武器になる、就職が有利になる、という考えであれば、まず「甘い」と思って下さい。
日本で採用において重視されるのは「1.コミュニケーション能力」「2.主体性」「3.チャレンジ精神」。「語学」は16位にすぎません。他に際立ったスキル、誰もが納得するような意欲があれば別ですが、英語だけで就職が有利になることはまずないと行っていいでしょう。例えば、あなたが大学を卒業して2年間留学に行って就職活動をした場合、同じく2年間働いて社会人経験を積んだ人と戦うことになります。つまり実務経験がある人と同じ土俵で比べられるのです。多少英語ができたからといって、有利になるとは思えません。

1-1.英語講師の給与

とはいえ、他の人と比べて英語の実戦経験が豊富で、スキルが高いことは確かでしょう。そこでよくあるのが「英語の講師になりたい」という要望です。英語スキルがダイレクトに活かせる仕事ということで、留学から帰ってきた人に人気の職業です。では現実的に英語講師の仕事はどんな条件なのでしょうか。一例を上げてみましょう。

1.英会話最大手A社 常勤スタッフ 時給約1,800円
2.中規模英語専門学校 外国人講師(ネイティブ) 36万円(週30時間、時給3,000円)
3.大手英会話スクールB社 初任給21万円~
4.小規模マンツーマン英会話講師 28万円~

会社によって様々ですが、傾向として、日本人講師と外国人講師とで待遇に差がある場合があります。特に外国人講師を売りにしているところは、日本人講師はパートタイムでしか雇わない、ということろもあります。時間あたりの給与も大きく差があるのが実情です(1.2.3.のパターン)。一方で、マンツーマンレッスンや、カウンセリングを通じたパーソナルトレーニングに力を入れている会社は、レッスン料金も高額な分、日本人講師でも給与が高い、といった特徴が見られます(4.のパターン)。つまり外国人講師の補佐的約役割を担うか、より質の高いレッスンを提供できる講師になるかで、給与が全然違ってくる、ということです。英語力だけではなく「教えるスキル」「営業力」「コミュニケーション力」などが要求されるからです。

このように、英語講師においても「英語ができる」ということそれだけでは(やりがいは別にして給与だけ見れば)とりわけいい条件で働ける、というわけではないことがわかるでしょう。

1-2.強みは何か

英語はあなたの武器になります。しかしそれだけでは武器になりません。重要なのは「英語」は就職において十分条件ではないということです。そこで、英語以外の強みを探すことになります。強みとは専門性のことです。英語ができる人はたくさんいます。営業ができる人もいます。しかし英語と営業が両方出来る人はあまりいません。「英語×○○」で一気に強力な武器となるのです。営業でなくてもいいんです。事務でも、特定の技術でも。英語と専門性が掛け合わさると希少性が上がり、強い武器になります。

1-3.強みがなかったら?

「働いた経験もないし強みなんかない!」という人は、まず、悲観しないでください。2つポイントがあります。
1つ目は、あなたのポテンシャルです。意欲、熱意と言い換えてもいいでしょう。
履歴書に、自己PR欄と志望動機欄があるのはご存知だと思います。もし強み、専門性だけが重要視されるとすると、職務経歴書と自己PRだけあれば良いはずです。志望動機欄があるのはあなたのポテンシャル=伸びしろを知りたいからなのです。
あなたには、お腹が空くのも忘れて大好きなことに没頭した経験はありませんか?好きなこと、こだわりのあること、がんばる理由があるものには、限界を超えてがんばれる、つまり成長スピードが早いものです。つまり今の実力も大事ですが、これからの伸びしろもしっかり企業は見るのです。あなたがこれから応募する企業、仕事を選んだ理由、志望する理由はなんですか?そこにあなたが成長する理由があるなら、その意欲は必ず伝わるはずです。

2つ目は、「強み」はこれから作っていけばよいと考えることです。20代のうちはまだまだコレが、という専門性を身に着けている人は少ないものです(もちろんいますが、そういう人は目立つだけです)。少なくともあなたは「英語」というスキルを持っているのですかから、もうひとつ専門と呼べる分野を持てば、これから十分活躍できます。日本で社会人経験がないことは決してプラスではありませんが、長い目で見て、専門性を育てていけば良いと考えましょう。十分挽回可能です。

2.就職経験なしの留学生が意識すべき3つのこと

2-1.独りよがりのこだわりは捨てよ

「英語だけでは強みにならない」と述べたように、「自分が見せたい自分」ばかり企業にアピールしてしまうと受かるものも受かりません。企業の求人ニーズも理解した上で仕事を探すべきです。これは夢を諦めるべきだという意味ではありません。目の前の就職はあくまで入り口です。少し長い目でも見てほしいのです。すぐに英語を使わない仕事でも、将来活かすチャンスはいくらでもあります。人事であれば外国人材の受け入れや教育、営業であれば海外営業、日本の外国人向けビジネス、エンジニアはオフショアチームとの連携、直接使わなくても、海外の本やWEBサイトから情報を得られるだけで大きなアドバンテージですよね。ここでもやはりポイントは英語以外の専門性が重要ということです。しかしそこをしっかりと育てれば今度は自分で仕事を選べるようになります。

2-2.自分の将来に自信を持つ

自分の将来に自信を持ってください。社会人経験はないかもしれませんが、英語能力という武器と、海外で培った異文化理解能力など、日本で生活していては身につかない能力があなたにはあります。それは、すぐに仕事に活かされるものではないかもしれません。しかしこれから活かすチャンスはいくらでもあります。英語はつかわないけど海外で学んだ価値観が仕事に活きている、とか、どこでもやっていける!という自信が今の自分をつくった、という人もいます。まだ20代、これからです。

2-3.就職活動には運も必要。運をつかむためにも行動すること

意外に思われるかもしれませんが、就職活動には運も必要です。仕事ができる十分な能力と意欲があっても落ちる時は落ちます。

高学歴すぎるために「なんでこんな会社に応募したの?」と敬遠される人が実際にいます。
応募書類を投函して、届く前に別の人に内定が決まってしまうこともあります。

もちろん、原因が明らかな場合は対策が必要ですが、上記のようなことは現実にあちこちで起こるのです。うまく行かないことがあっても落ち込まずに、しっかり行動を続けることが大事です。

無駄な失敗をしないためにも、早めにプロの意見を聞きましょう。いま煮詰まっている人も打開策が見つかるかも。

2-4.海外就職を考えたときは

海外が長ければ、海外就職も視野に入って来ると思います。ここでも重要なのは専門性です。特に欧米圏はビザの要件が非常に厳しいので、就職には語学力はもちろん、学歴や経験が必要です。その条件が難しければ、いちどアジアを目指すのも方法です。アジア圏であれば比較的ビザがおりやすく、日本語ができれば日系企業に就職できる確率が上がります。将来的にその経験を活かして日本のグローバル企業へ就職する道もあるでしょう。

3.自信を持って企業のなぜに答える

3-1.採用は信頼関係で成り立っている

企業に応募するにあたってあなたが持つ疑問は、そのまま採用する側の疑問でもあります。それを知り、誠実に答えることが信頼関係を築くことにつながります。
「どんな人が面接官なんだろう」は企業から見ると「どんな人が来るんだろう」ですし、「どんな質問されるんだろう」は「どんなこと話をしてくれるんだろう」。「やりたい仕事ができるかな」は「うちの仕事に興味持ってくれるかな」です。
面接前にあなたが緊張するように、面接官も緊張しています。そう考えると少し気が楽になりませんか。面接官も不安で緊張している、と思って、それを解消してあげるために誠実に受け答えすれば、自然と信頼関係が築かれます。逆にあなた(面接官)が過度に緊張してしまったり、縮こまったり、尊大な態度で接っしたりすれば、信頼関係を築くことは難しく、お互いに「合わないな」と感じることになります。

3-2.デメリットは隠すのではなくフォローする

「これ聞かれたくないな」ここを突かれると痛いな」誰しもそんなものを持っていると思います。それは仕方のないことです。そういう事柄は、隠そうとしたり、ごまかしたりするのではなく、きちんと認めて理由を説明し、フォローすることが重要です。
例えば、私は営業のお仕事で短期(半年)の離職経験があります。しかもほぼ全然成果を出せなくて辞めたので、正直聞かれたくありませんし、話したくありません。しかし面接ではこういう経歴は必ず聞かれるので、私はこのように答えていました。「○○の営業をしていましたが、正直に言って、殆どと言っていいほど成果も出せず、結果、会社と協議の上で半年で離職することになりました。その後別の販売職で経験を積み、人並みに成果を出せるようになってから振り返ると、ノウハウ、経験値、考え方などあの時足りなかったものが見えてきました。あの会社にはご迷惑をかけてしましましたが、いい勉強をさせてもらったと思い、感謝しています。」
留学に行っている人でしばしばあるのが、帰国後、海外旅行に行ったりしてすぐ就職をしなかったり、間が空いている人。「なんですぐ就職活動しなかったの?」という質問です。基本的なスタンスとしては、きちんと説明します。その上で、フォローを入れます。「はい、その期間は○○と○○へ海外旅行に行っていました(まず事実を説明)。留学中に知り合った友人の母国です。海外でとても仲良くなったので、必ず会いに行くと約束していました。しかし就職すればまとまった休みも取りにくくなります。就職活動の開始が遅れることで不利になるかもしれないことは認識していましたが、就職すれば仕事に集中したいですし、このタイミングを逃すと二度と行けないかもしれないと感じたので、思い切って渡航しました(理由の説明)。いまは気持ちを切り替えて就職活動に専念しています(フォロー)。」採用担当は言い訳を嫌います。言い訳にならないよう、正直に話し、ポジティブに伝わるような言い方を考えましょう。

3-3.聞かれたくない質問にこそ向き合う

このように聞かれたくない質問というのは誰にでもあるものです。しかしそういうことこそ採用担当は聞きたいことだったりします。「短期離職があるけど、飽きっぽい性格なんじゃないか?うちの会社も辞めるんじゃないか?」「留学後にすぐ就職活動しないなんて、働く意欲が薄いんじゃないか?」疑われているようで嫌かもしれませんが、きちんと向き合って説明しましょう。事実は変えられませんが、採用担当が抱いているかもしれないネガティブな解釈は変えられます。

4.長いキャリア人生。まだまだこれから

4-1.定年制の延長、寿命100年時代へ。

一昔前までは60歳が定年でした。いまは65歳が増えています。また、60歳定年でも嘱託という形で実質65歳の会社も少なくありません。寿命が伸び、これから生まれる子どもたちは平均寿命が100歳を超える、という試算もあります。年金や社会保険負担が働く世代にのしかかる、年金を減らさざるをえないために、長く働いて年をとってもお金を稼げるようになったほうがいい、という考え方もあります。
おそらく定年は今後も伸び、元気であれば70歳,80歳でも働く、という時代は来るのではないかと思います。そう考えると、20代の1,2年の(仕事の)ブランクは、そこまで大きな問題ではないのではないでしょうか。むしろ今のうちに多様な価値観や経験ができることの方が、長い目で見て重要かもしれません。

4-2.人には人のペースがある。流されず自分に自信を持つ

自分よりいい会社に内定が出た仲間。留学せずに就職して社会人経験を積んでいる同期。周りを見ると羨ましくなったり、嫉妬の気持ちが湧いてきたりすることもあると思います。それは人として当たり前の感情です。しかしそれに執着してしまうのはよくありません。人には人のペースがあります。華々しい経歴の人は目立ちます。そうでない自分は大したことない、と思うかもしれません。しかし、自分には自分のペースがあります。周りに振り回されてはもったいないです。海外では、すごくできる人のことを「彼は異星人だ」と表現する国があるそうです。違う星から来たのかもしれない・・・と考えれば、少し客観的に見られる気がしませんか。

就職活動、これからが不安になってしまったり、悩んだりすることもあると思います。そんなときはカウンセラーに相談してみてください。就職サポートをさせていただきながら、解決方法を考えていきましょう。

梅澤 暁

金融、人材派遣のベンチャー企業で販売・営業職、一部上場企業の経理を経て、2015年株式会社留学情報館に総務部長として入社。2017年より”English Career"責任者。

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