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就活ノウハウ

就職活動で「留学経験をアピールする」という言い方自体が間違っている

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「面接」って緊張しますよね。

今となっては企業の総務部長をしている私ですが、大学生の時の就職活動では、緊張が原因で失敗や恥ずかしい思いをたくさんしました。

グループ面接で、前に話した人がすごくしっかりした受け答えをしていて、「ヤバイ!自分はこんな立派な答えできない!」と焦って何を答えてよいかわからなくなって頭が真っ白になったり、質問にうまく回答できなくてしどろもどろになり、着地点の見えないまま長話をしてしまったり・・・今ではさすがにそんなに緊張することはなくなりましたが、いまでも思い出すと少しドキドキしてしまいます。

皆さんは対策として、質問されそうなことをあらかじめ想定して答えを用意しておいたり、考えを整理していると思います。

そして、面接で「留学経験をどうアピールしようか」と考えている人も多いと思います。今日はこれがテーマです。

就職活動で「留学経験をアピールする」のが目的になっていないか

そもそも就職活動とはどういうことか、ということを確認したいと思います。私は、就職活動は「企業と求職者(あなた)とが、お互いの能力や可能性、相性などを確認しあう活動」だと考えています。

企業経営目標(売上、利益、ビジョンの実現など)を達成することを目標とし、それを一緒に実現できる人材を探しています。求職者(あなた)お金や、やりがい、成長、ワークライフバランスなどを求めて、それが実現できる企業を探します。

企業は求める人材を採用するためにホームページに求人ページを作ったり、採用広告にお金をかけて広報活動を行い、優秀な人が選考を受けに来てくれるようにアクションします。当サイト”English Career”に求人を掲載してくれている企業もそうです。求職者(あなた)は履歴書・職務経歴書を送って、自分のことを知ってもらい、企業から興味を持ってもらえるようにアクションします。

求職者は企業情報を見て「この会社は自分の求めていることが実現できそうだな」と「確認」し、企業も書類を見て、「この人なら一緒にやっていけそうかもしれない」と「確認」します。

まず、この段階でお互いがOKとなると、次の段階「面接」へと進むわけです。

それでは、面接は何をする場でしょうか。基本的には同じです。「企業と求職者(あなた)とが、お互いの能力や可能性、相性などを、面と向かってコミュニケーションすることで確認しあう場」であると思ってください。

ただ今回はwebサイトや書類には載りきらないことを確認します。例えばこんなものが考えられるでしょう。

確認したいことには、このようなものがあるのだ、と思って下さい。そして究極的には「仕事ができる人か?」(仕事ができる、には人柄も含まれます)「経営目標達成に貢献してくれる人か?」にまとめられます。

さて、ここで「留学経験」をアピールするタイミングはあるでしょうか?

・・・なんだか難しい気がしてきました。
留学が珍しい時代であれば、その行動力や、バイタリティ、語学力は強い武器になったかもしれません。ただ留学のハードルが昔と比較して下がってきている今、留学に行ったこと自体に企業が価値を見出してくれるケースが少なくなっています。

企業が知りたいのは「仕事ができるか」「経営目標達成に貢献してくれるか」であり、それに関係がないと思われると、せっかく話をしても人事担当の心には(残念ながら)全然響かない、ということになってしまいます。

仕事・人柄に結びつける

では留学経験を話すことが無駄かというと、全くそういうことではありません!企業が確認したいことに結びつくストーリーの中で語ればよいのです。また、留学経験について聞かれたときも、これを意識しておけばアピールになります。

つまり「仕事に活きる」「仕事で活かせる能力を留学中に発揮していた」「人柄を感じさせるエピソード」として語れば人事もあなたのことをより理解してくれると思います。

逆に、そこまで意識して話ができれば、その話に対する企業側の反応を、こちらが確認する、というスタンスを持ってもいいでしょう。こちらがどんなに仕事に貢献する姿勢を見せても、留学に対してネガティブな印象を持ち続ける人も中にはいます。そういう態度であれば、あなたが働く職場としてはふさわしくないのかもしれません。こちらも自分にふさわしい企業に入社するために企業を「確認」しているのですから。

さて、最初のテーマに戻ります。

就職活動で「留学経験をアピールする」のが目的になっていないか

留学をアピールすること自体が目的ではなく、企業とあなたのお互いの確認のプロセスの中で、相手の確認したいことに沿って話す、ということをお話ししました。

転職成功者にインタビューしても、「留学の話はほとんどしなかった」とか「留学の話を前面に出さなくなってから選考を通過するようになった」という話をしばしば聞きます。こちらの話したいタイミングで話すのではなく、相手が確認したいタイミングでポイントを絞って話す、というのがコツなのかもしれませんね。

どのようなストーリーを作ればよいか、留学中にどのような活動をしていけばよいか、個別カウンセリングでお話しております。
帰国後の就職活動が不安な方、海外からでもメール、オンラインカウンセリング受付けております。
留学検討中でキャリア相談をしたい方もお気軽にどうぞ。

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梅澤 暁

金融、人材派遣のベンチャー企業で販売・営業職、一部上場企業の経理を経て、2015年株式会社留学情報館に総務部長として入社。2017年より”English Career"責任者。

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