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就活ノウハウ

留学に行く前に履歴書類を書いたほうがいい3つの理由

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社会人で留学に行く人が帰国後必ず行うことがあります。それは就職活動です。多くの人は帰国してから書類を書き始め、選考をスタートさせます。しかし私はあえて、「留学前」に履歴書(職務経歴書を含む履歴書類、という意味で使います)をつくってしまうことを勧めています。めんどくさい?いえいえ、それを上回るメリットがあるのです。その理由は下の3つです。

 現時点の自分を整理でき、留学中に達成したいことを改めて考えられる

 海外での仕事探しの準備になる

 帰国後スタートダッシュが切れる

最後に番外編として、私が見てきた「残念すぎる履歴書」をご紹介します。

目次
1.履歴書を書くことで今の自分と留学中に達成したいことを整理できる
1-1.これまで何をやってきたのか
1-2.帰国後どうなっていたいのか
1-3.留学中に何をするのか

2.履歴書を書くことで海外での仕事探しの準備になる
2-1.ワーホリだけじゃない。海外で働くチャンス
2-2.英訳すればいいだけ

3.履歴書を書くことで帰国後スタートダッシュが切れる
3-1.エクセルで作って保存しておけばあとがラク!
3-2.帰国後だらだらしてしまう残念な人
3-3.内定率をあげる最もコスパが良いのが書類をちゃんと書くこと
3-4.留学前にできることはやってしまって、留学中はそのときにしかできないことを思いっきりやろう!

番外編:留学生の『残念すぎる履歴書』5選

1.履歴書を書くことで今の自分と留学中に達成したいことを整理できる


履歴書を書くのは企業に応募するためだけではありません。これまで自分が何をやってきたのか、強み・弱みは何なのかを客観的に書き出すことで、留学後にどうなっていたいかを考えるきっかけになります。

 

これまで何をやってきたのか

具体的に履歴書・職務経歴書を書いてみます。特に「職務経歴」と「強み・弱み」は最低限、書いてほしい部分です。

 職務経歴はやってきたことを客観的に

職務経歴書がはじめての人は少し手こずるかもしれません。筆が進まない人は、まずはこれまでの経験職種のジョブディスクリプションを箇条書きで書き出すことから始めてみましょう。とりあえず時系列などは無視して書き出します。そして基幹業務(もっともコアな業務)を中心に、達成してきた成果や、評価された実績などを書いていきます。目標-結果-評価(達成率)などをまとめましょう。

 強みと弱み(自己PR)

通常応募書類に「弱み」を書く欄はありません。しかし面接で高確率で聞かれる質問ですので、ここでは強み=自己PRだけではなく「弱み」についても記述します。
自分の強み・弱みと思われることを箇条書きで良いので書き出してみましょう。自己分析が苦手な人は、同僚や上司、家族・友人、キャリアアドバイザーなどにあなたの良いところ、弱点や悪いところを聞いてみると良いでしょう。
「どういうところが私の強み・弱みだと思う?」というストレートな質問だけではなく、切り口を変えて質問すると内容を深掘りできます。以下、いくつかパターンを挙げましたので参考にしてみて下さい。
「具体的にどういうときにそう思った・感じた?」など具体的なエピソードや根拠を挙げてもらう
「他の人と比べて、一緒に仕事して働きやすいなあと思うところ、逆にちょっとやりにくいなあと思うところはある?」など他の人と比較してもらう
「○○さんが上司/部下だったら私は一緒に働きやすい?それはなぜ?」など違う立場からの見え方を聞く
「他にはある?」などその人が気づいてない他の意見がないか確認する

 

帰国後どうなっていたいのか

これまでのあなたが何をしてきたか、見えてきたところで、留学を終えて、自分がどうなっていたらいいなあと思いますか?強みを伸ばす、弱みを克服する、語学力を伸ばす、なんでもいいと思います。必ずしも仕事に役立つスキルと紐付けて考える必要もありません。「人見知りを克服したい!」でもいいですし「趣味について英語で語れるようになりたい」でもいいです。「働いてビジネスシーンの英語を覚えたい」でもいでしょう。それに応じて留学中に何をするのかをイメージします。

 

留学中に何をするのか

何をするかは人によって違うと思うので、ここではそれ以外のポイントを2つ挙げておきます。具体的に数字で目標を立てること、欲張りすぎないこと、です。

 具体的に数字で目標を立てること

明日からダイエットする!といってもたぶん続かないし、成果もわからないですよね。でも例えば「明日からの1週間、甘いジュースはやめてお茶を飲む」とか「腕立て伏せを20回する」だったら、1週間経って達成できたかどうか、わかりますよね。「1週間」という期限を設定することや、「20回」というノルマを作ることが数字で目標を立てる、ということです。こうすることで何をすべきかを明確にし、できたかどうかの振り返りができます。
 

例えば私の知り合いでカナダにワーキングホリデーで行っていたKさんは、カフェで働いていたとき、チップをたくさんもらうために目標を立てました。「担当のテーブルのお客さんを必ず1回は褒める」という目標です。「必ず1回」が数字の目標にあたります。彼女はこの方法で給料とほぼ同額のチップと、ボキャブラリーとコミュニケーション力を身に着けました。

 欲張りすぎない

ほとんどの人は何かを始めるときに、どうしても時間を甘く見積もってしまうものだそうです。留学前はわくわくして、「あれもしたい、これもしたい」と思うものですが、学校に通う人は特に、予習復習でかなりの時間を取られます。「留学は行く前は長いと思ったけど、終わってみるとあっという間だった」と留学経験者が話しているのを聞いたことがある人もいると思います。なので、欲張りすぎる目標を立ててしまうと、できないこと自体にプレッシャーを感じて、ストレスを抱えてしまうことにもなりかねません。やりたいことをリストアップしたあと、「絶対、これだけはやりたいもの」と、「最悪できなければ仕方ないが、余裕があればやりたいこと」に分けておくといいかもしれません。

2.履歴書を書くことで海外での仕事探しの準備になる


 

ワーホリだけじゃない。海外で働くチャンス

ワーキングホリデーで海外で働こうと思っている人は英文履歴書を用意しなくてはなりません。履歴書などを書いたことがないのに、ましてやいきなり英語で作るのはハードルが高いです。それに海外に行ってからだと、インターネット環境が良くなくて英文履歴書について調べるのに時間がかかったり、ワープロソフトが使えなかったり、書類準備に手こずってしまうこともあります。海外での貴重な時間をそんなことに使ってしまうのは、とてももったいないです。海外の場合、日本にはない「カバーレター」は作る必要がありますが、こちらも自分の強みがしっかり把握できていればそんなに作るのに時間はかかりません。
そしてワーキングホリデー以外にも海外で働くチャンスはあります。学生ビザでも無給インターンを狙っている人もいるのではないでしょうか。挑戦したいときにすぐ行動するためにも、日本語だけでも書類を作っておくと早くスタートが切れます。

 

英訳すればいいだけ

海外の応募書類は形式の違いはありますが、書く内容自体はそんなに変わりません(むしろ日本の履歴書のように特定のフォーマットがないので楽かもしれませんね)。まず日本語で作った書類を編集、英訳して作ってしまいましょう。すぐにでも働きたい人は、一部印刷して持っていっておけば、現地にいってコピーだけして、すぐ就職活動を始めれられます。

3.履歴書を書くことで帰国後スタートダッシュが切れる


 

エクセルで作って保存しておけばあとがラク!

応募書類は、基本、志望動機と自己PR欄以外は企業によって変える必要がありません(応募業界、職種が大きく異なる場合は変えたほうがいい場合もある)。ですのでそれ以外のところはエクセルやワードで作ってデータ保存しておきましょう。あとは応募企業が決まったら自己PR、志望動機、日付を変えて印刷すればOKです。

 

帰国後だらだらしてしまう残念な人

留学から帰ってきてだらだらしてしまう人がいます。

 ありがちな失敗例

とりあえず実家に帰って1週間くらいのんびり。せっかく時間があるのだからと日本国内も旅行。東京で家探しをして契約までさらに1~2週間、気づくと1ヶ月くらい何もしてなくて貯金もなくなり焦りはじめ、慌てて求人を探してとりあえずインターネットから応募、英語ができるから余裕だろうと思っていたら全然面接に進めない。やっと面接案内が来てほっとするも、履歴書は前の日でいいやと思っていたら意外と時間がかかってやっと書き上がったのは深夜になってから・・・
これは典型的な就活が長引くパターンで、就活の方向性も面接で何を話すかも定まっていない場合が多く、せっかく面接に行っても大体一次で落ちてしまいます。最終的に妥協して就職し、入社してから後悔する、短期で離職してしまう人もいます。

 

内定率をあげる最もコスパが良いのが書類をちゃんと書くこと

面接対策も重要なのですが、実は書類をしっかり作ることが内定に近づく最もコスパの良い作業です。なぜなら書類に通過しなければそもそも面接に進めませんし、自己PR、志望動機を書く中で、あるていど面接でのシミュレーションができてしまうからです。そして面接対策で一番いいのはたくさん面接を受けて慣れること。書類をちゃんと作って、たくさん面接を受けることが王道、かつ近道なのです。

 

留学前にできることはやってしまって、留学中はそのときにしかできないことを思いっきりやろう!

留学中には留学中にしかできないことがあります。パソコンに向かって黙々と作業することは日本でもできます。また、親しい人に自分のことを聞く、なんてことは海外に行ってしまうとできません。日本でできることを日本でやって、海外ではそこでしかできないことをやりましょう。

以上、留学前に履歴書を書いておいたほうがいい3つの理由でした。私たちは留学前の書類作のもお手伝いしています。留学のプランニングも合わせて考えることもできますので、まずはお気軽にお問い合わせください。

番外編:留学生の『残念すぎる履歴書』5選


私は留学エージェントの採用担当者として毎月約20~数十枚の履歴書を受け取ります。その中から「あちゃ~、これは・・」と思ってしまった、残念な履歴書をご紹介します。もしあなたにも心当たりがあれば、気をつけてほしいと思います。

 消えるボールペンで書いてある

消えるボールペン、便利ですよね。私も中学生の時から使っています。しかし、履歴書に使用するには考えものです。公式の書類は黒か青の油性ボールペンを使用するのが一般的で、消えるボールペンはカジュアルすぎます。また消えるボールペンは時間が経ったり、高温の環境に置かれると薄くなり、最悪消えてしまいます。履歴書は会社が長期間保管する重要書類です。中には本人が退職してからもずっと保管する企業もあります。このような理由から、消えるボールペンはふさわしくありません。

 殴り書きで読めない

本当にあるんです。読めないんです。
この人は、お客様に書類を送るときにもこんな殴り書きで書いてしまうのか・・・?と思ってしまいます。顧客対応能力に難あり、と判断しました。

 会社名が違う

これも衝撃でした。メールで書類を受け取ったのですが、本文に同業他社の名前が堂々と書いてありました。もちろん競合を受けるのは一向にかまわないのですが、送る前に確認しなかったのでしょうか。

 修正液で直してある

手書きの書類を修正液で直してありました。これもNG。基本的な書類作成能力、顧客対応能力を疑ってしまいます。手書きで書き直すのがめんどくさいのはわかりますが、それなら最初からパソコンで作成したほうがずっとよいです。

 志望動機が真っ白

履歴書は「過去のこと」を書くものだと思っている人が多いですが、結局企業は過去も踏まえて、この会社に入って活躍してくれるのか?という「未来」のことに興味があります。企業が志望動機で見たいのは、その人の意欲や、モチベーション、これからこの会社で何がしたいと思っているのか、という未来のイメージです。そこが空欄ということは何のために応募してきたのかわかりませんし、大した理由もなく適当に応募してきたのかと疑ってしまいます。またそもそも、欄があるということはのに空欄で出してくるということで基本の書類作成能力が危ぶまれます。書かないなら書かないで志望動機欄がない履歴書を用意すればよいのです。ちなみに海外は応募書類に志望動機を書かない習慣の国もあります。

実を言うと、手書きを修正液で修正は、過去に私もやってしまったことがあります。運良くそこは書類通過し、面接で評価してもらい内定まで頂いたのですが、担当が違えばそれが理由で書類で落とされてもおかしくなかったのです。この文章を書きながらも、思い出すと冷や汗が出ます。だからこそみなさんには、内容以外のそんなところで失敗してほしくないと思いますし、丁寧にアドバイスさせていただいております。

これから留学に行く人、すでに留学中の人、オフィス、Skypeでのご相談も可能です。まずはお気軽にお問い合わせください。

梅澤 暁

金融、人材派遣のベンチャー企業で販売・営業職、一部上場企業の経理を経て、2015年株式会社留学情報館に総務部長として入社。2017年より”English Career"責任者。

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