就活ノウハウ

「そんなに仕事が重要か?」ベルギーで学んだポジティブ思考が今の仕事に活きている

投稿日:2017年6月4日 更新日:

English Careerにて就職サポートをしたK.Nさんのインタビュー記事です。

大学院1年次に休学したK.Nさん。休学中は、語学留学(イギリス4ヶ月・ベルギー8ヶ月)と海外インターンを経験しています。現在は国内最大手通信事業者にて勤務しているK.Nさんは、留学経験をどのように就活に活かしたのでしょうか?

お名前 K.Nさん
年齢 37歳
性別 男性
出身校 九州の国立大学
出身地 山口県
留学先 イギリス4ヶ月、ベルギー8ヶ月
留学期間 大学院生の時に1年間(休学留学)
留学の目的 語学留学(イギリス)、海外インターン(ベルギー)


これが本物の「ベルギーワッフル」!ベルギーの街角にて。

留学を決意したキッカケとは?

学部生の時に、海外でインターンをしていた先輩を訪ねて旅行に行ったことがきっかけです。インターン先の企業は中国にある、日系の総合電機メーカーの研究所で、そこの会社の飲み会に混ぜてもらったことがありました。

中国には白酒(バイチュウ)という焼酎があって、グラスに注がれたお酒はすべて飲み干さなきゃいけない慣習があります。あくまで古い慣習ですので、中国人ですら強いお酒を一気飲みするということは中々ありませんが、何もしらない当時の私は、それを真に受けて何度も焼酎を一気飲みし、酔いつぶれてました。

そのあと記憶はないのですが、中国の人たちが介抱してくれて、ホテルまで送ってくれた、と先輩から聞いています。ホテルのメモ帳に、「困ったらここに電話してこい」、と電話番号と名前を書き残していてくれたことにはとても感動しました。

「外国人=テレビで見る人」が「普通の人、身近な人」に

それまで自分にとって外国人は、「テレビで見る人」で、実際に接する機会ももちろんありません。
でもこの中国での体験があって、海外の人に親近感が湧いて「もっと話してみたい、文化、考え方もっと知ってみたい」って思うようになりました。そして大学院生のときに語学留学とインターンに行くことに決めました。

他に留学中印象に残った出来事はありますか?

イギリスのホームステイ先でホストマザーに怒られたことでしょうか。

滞在を始めたばかりのころ、まだ英語力に自信もなくて、家では1人で勉強したり、英語の映画を見たりして自習していました。そうしたら、「何のためにここにきてるんだ?なぜ私たちと話さないのか。」と怒られてしまったんです。

ホームステイはビジネスでやっているところも多く、留学生に対してフレンドリーな人ばかりではありません。私も最初はそんな先入観から少し距離を置いていたかもしれません。でもホストマザーはホストマザーなりに私に関心を持ってくれていたし、話しかけるとそれだけで喜んでくれました。勝手な先入観を持ってしまっていたことに反省して、それから考えが変わりました。
日本人は仕事のこと以外はあまり喋らない人も多いですし、それも実直さとか誠実さゆえだったりします。ただ、話をしないことが相手にマイナスの印象を与えていることもあるんだなと思います。

あともうひとつ印象的だったのが、ベルギーのインターン中、残業してた時に、同僚がビール片手に冷やかしに来たことでしょうか。これはけっこう衝撃でしたね。 「なんで残業なんかするんだ?時間内に終わらなかったら、あとは上司の仕事だよ」と言われてしまいました笑

留学と海外インターン中に感じたことについて

「留学で成長したことはなんですか?」

物事に動じなくなりました。ヨーロッパと日本では生活観、言葉、治安等がすべて異なっており、イギリス・ベルギーと生活しているうちに人と違っていて当たり前と考えるようになり、少々のことで動じなくなりました。また、ポジティブ思考になりました。これはあとで詳しく話しますが、ベルギーでのインターン経験で、ですね。

あとはもちろん語学力です。留学前にスコアは計っていませんでしたが、留学前は英語は全然でした。帰国後のスコアはTOEIC680くらいだったでしょうか。日常会話には困りません。

「冷静さやポジティブ思考は留学中のどんな経験から身につきましたか?」

ベルギーのインターンで多くのことを学びました。
仕事は、大学で情報処理を専攻していたこともあり、研修先の企業の進捗管理システムを一からデザイン、作成する課題を与えてもらいました。いわゆる、システムエンジニアの仕事ですが、業務内容のヒアリング、プログラム作成等、設計から開発まで一連の流れを学習させて頂きました。

チャレンジを推奨する環境とは

インターンでは、誰がやっても絶対期間内に終わらないような仕事を割り当てられてしまったのですが、自分なりに知恵を絞ってスケジュールを作って提案したところ、上司はそれを否定せず、やってみろ、と笑いながらやらせてくれました。「無理」と言われない、チャレンジを推奨される環境でしたね。無謀なチャレンジをしても、上の人が受け入れてくれるんです。

トップダウンとボトムアップ、日本の上司との違いとは

現在日本の会社で働いているため、当時のことを振り返ると、ヨーロッパの管理者と日本の管理者でマネージメントの仕方が全く違うことを一番に感じます。

日本だと、上司は部下に仕事をまず任せて、部下が上司に報告してくるまで放っておくマネージメントの仕方をしますが、このやり方だと部下が仕事のやり方を間違えている時、時間が無駄になる。育成という視点で考えれば部下の成長という意味はあるのですが、成果だけをだけを考えると、このやり方では生産性が低い。成果優先で考えるなら、上司が部下に細かな指示を出した方が生産性は高い。

研修先のベルギーでは、上司が部下にあらかじめ細かな指示をだし、指示の内容が理解できない時に部下が上司へ質問・相談する、というやり方がされていました。ベルギーのやり方だと育成という面で、日本に劣りますが、ベルギーの人たちは残業をしないことを基本にしているのでこうした働き方が社会的にはあっているんだと思います。

「仕事全部終わらなかったら、どうするの?」とベルギーの同僚に聞いたことがありますが、「その時は上司がやるんだよ」と平然と答えてくれたことがありました。マネージャーにしても、「家族の時間を大事にしたいから極力残業せず帰る」と話してくれたこともあります。

マネジャーと部下で給料が違うわけですから、この働き方が合理的といえば合理的ですが、自分の成長を考えると日本の会社の方が自分にあっていたと、今は思います。


イギリスのタブロイド紙です。ちょっと過激な写真も・・・

「職場以外ではどうでしたか?」

仕事以外では、ゲイにナンパされたことがびっくりしました笑
路上をあるいていると、「お店に入らない?」とか筋肉ムキムキのお兄さんが誘ってきたことがあります。

おじいちゃんにも好かれるみたいで、図書館とか公園でよく声をかけられておしゃべりしました。日本人だとわかって、「日本のこと知ってるよ」とか話しかけてくれる人も何人かいました。そういう経験も、回り回って、冷静さだとか、人に先入観を持たずに接することができるようになったことの一因だと思います。

留学からの帰国後、現在のお仕事について

会社 国内最大手通信事業者
業界 サービス(通信系)
職種 営業

「具体的な仕事内容は何ですか?」

通信回線利用申し込みを受けて工事受注・施工、納入までを一元的に対応。ヒアリングによって、お客様がやりたいことを叶える商品の選定と導入までの計画と管理を具現化すること。5〜10社を担当しています。

「いつからですか?」

営業はここ3年。その前はシステム開発でした。

「今の仕事のやりがいは何ですか?」

お客さんからいつもありがとうと言われること。お客様とは、クライアント企業の総務系の人、会社のシステム担当の方です。

「必要な資質とは?」

コミュニケーション能力(お客さんのやりたいことを具体的にする。自社のサービスに置き換えこと)

「留学で得た経験や能力で、いまの仕事に活きていることはありますか?」

さっきの質問と通じるところがあるのですが、先入観がなくなりました。(こんなの当たり前、こんなの常識だろう、目上の人だから、後輩だから、こういうことをあまり考えなくなりました)

「具体的なエピソードはありますか?」

ベルギーでは環境が全く違って、常識が合うところがほとんどありません。
日本人の美学が美学じゃない(残業してでも仕事を完成される)。これもよく感じました。

「そんなに仕事が重要か?」同僚から言われた心に残っている言葉です。

仕事ができなくて凹んでた時、こう言われました。「落ち込んでいるときに自分を責めるな、自分を幸せにできるのは自分だけだ。」「おれは仕事を早く片付けて帰る。家族との時間を大切にしたいから。早く帰って自分の子供を教育したいんだ。自分の子供の教育は自分でしたい。その時間を作りたい。」 いまでもよく覚えている言葉です。

留学経験を就職活動に活かす方法とこれから留学する方へのアドバイス

「企業からは留学経験は評価されましたか?(どのようなところが?)」

はじめは海外に行ったこと自体や、システムエンジニアの経験をアピールして就職活動していましたが、その頃は書類審査すら通りませんでした。

振り返ると、選考の中で人事の人に留学経験に興味を持たれたことはなく、TOEICスコアも日常会話しかできない大したことのないレベルだと気づいたんです。その後、今のやり方は違うな、と思って、少し切り口を変えました。よくある、「一番頑張ったこと、辛かったこと」みたいな質問の中で留学時代の出来事を話すようにしました。

例えば、システム・設計いちからつくった経験でも、
「人と根気強く話したり、絵を書いて説明したこと」
「落ち込んだ経験」
「困っていることを周りにストレートに言い始めたら逆にうまく回りだしたこと」
「それらの経験を通じてめげない人間になったこと」
など留学中の経験を材料にして、自分という人物を伝えることを意識しました。

企業が見たいのが「その人の人物」とか「人間性」だとすると、留学に言ったことだけではそれは伝わらなくて、どういう経験をしてどうなったか、までを具体的に伝えないと、伝わらないんだと思うんですね。

伝え方を変えてから、書類で落ちることがまずなくなりましたし、内定も出るようになりました。

「これから留学に行く人へのアドバイスはありますか?」


ポーツマスのホームステイ先にて。

まず治安に気をつけて、自分の身を守ること。
そして、思うことがあれば主張した方がいい、ということ。言葉にして話すことを大切にしてください。「日本人みたい」って言われないように笑

わたしの経験を言えば、シャワーが壊れて水しか出なかったときに「シャワーを直して」の一言が言いづらくて。気を悪くするんじゃないか、って。バスにどこから乗ればいいのか、とか。

子供みたいに聞けばいい。そういう状況になったら、子供になったみたいに「バスはどこから乗ったほうがいい?」って聞いたほうがいいんですよね。相談したら向き合って話してくれます。意思疎通できる人だ、と認めてもらえます。そこに遠慮とかはいらないんです。むしろ、黙ってる方が向こうが気を悪くすることもあるんです。

「わたしと話す気ないの?」
「映画ばっかり見て、勉強して!」

これは実際にホストマザーから言われた言葉です。まだ英語も拙いし、遠慮して話してなかったのですが、実際は喋るだけでだけですごく嬉しそうにしてくれました。英語が下手でも。
あと、冗談とかも積極的に言ったほうがいいですね。冗談言う人の方が優しい印象を受けるみたいです。

漠然と留学に行こうかなと思っている人は行くべきです。
悩む時があること自体が、あなたが留学に行くきっかけだと思います。

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梅澤 暁

金融、人材派遣のベンチャー企業で販売・営業職、一部上場企業の経理を経て、2015年株式会社留学情報館に総務部長として入社。2017年より”English Career"責任者。

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