就活ノウハウ

留学後の就職は英語を使った仕事? それは可能性をせばめている件

投稿日:2017年5月25日 更新日:

これ読まれている人は、これから留学に行く人、もうすぐ帰国を控えている人、もう戻ってきて転職活動をしている人だと思います。中には一度仕事について満足できず、再び転職活動を準備している人もいるかもしれません。

「英語を活かして仕事がしたい」「留学関係の仕事がしたい」という漠然とした気持ちをお持ちの方も多いのではないでしょうか。

そんな人の参考になるかもしれないと思い、私の人事採用担当と、人材エージェントとしての経験から書かせていただきます。

「留学したから帰国後は英語を使った仕事」となんとなく考えていませんか


留学を経験した人の相談で最も多いのが、「英語を使った仕事がしたい」というご相談。「外資系企業で働きたい」「海外と関わる仕事がしたい」というもの近いご相談です。

理由を伺うと「留学したから」「英語が好きだから」「英語を身に着けたのでそれを活かしていい仕事につけると思うから」「英語を使って人の役に立ちたいと思うから」などの回答をいただきます。

仕事探しのとっかかりとしては良いと思います。実際に英語人材を求めている企業もあります。ただ、今一度知って欲しいこと、考えてみてほしいことが二つあります。

1.英語を日常的に使う仕事は意外と少ない


世の中にはさまざまなお仕事がありますが、日常的に英語を使うお仕事は多くありません。よく問い合わせをいただく英会話学校や貿易事務のお仕事を例にとってみましょう。果たして日本で働いている人のいったい何パーセントくらいがその仕事をしているでしょうか。おそらく1パーセント未満でしょう。相当狭き門です。

また、英会話学校に勤めても、英語を使うのは講師か、講師のコーディネーターくらいで、事務員や営業はお客様が日本人なので英語を使う機会はあまりありません。しかも講師は外国人講師と大きな給与格差があり、英語力に見合った収入があるとは限りません(予備校のカリスマ講師になれば話は別ですが・・・)。貿易事務も実は経験がないと中途での採用は難しいお仕事の一つです。

つまり、あまり「英語」にこだわりすぎると、現実的に「選択肢が狭まる」のだ、ということを頭の片隅に入れておいてください。

留学で得られる「語学以外のもの」に目を向ける。それこそが、社会があなたに期待するものかも。

そして、人事の観点から、留学経験者は意外と多く、それだけはアピールポイントになりにくいということを挙げておきます。これは留学が無駄ということではなくて、もう少し掘り下げると、留学経験が「今後の仕事にどう活きるか」まで人事に伝わらないと意味がない、ということであり、さらに言うと伝えられる人が(残念ながら)非常に少ないということでもあります。

「英語」ではなく、「『留学』で身につけたことを仕事に活かす」という風に少し幅を広げて考えると、留学で身についたものは英語だけではないことに気づくはずです。英語力は数値化できるので分かりやすいですが、それ以外に何があるでしょうか。

  • 働き先を探すためにとにかく飛び込みでresumeを配って回った「行動力」「売り込み力」
  • 何もかも違う環境でのストレスに耐え、ひとつずつ課題をクリアしていった「ストレスマネジメント能力」
  • 部屋を借りるために、シェアメイトを探し、慣れない契約書も必死に読み込んで無事入居までこぎつけた「課題解決能力」
  • 異なる国の友人同士のケンカを仲裁した「コミュニケーション能力」

今となっては些細なことかもしれませんが、ひょっとするとそれこそ、社会があなたに求めている、仕事に活きる能力かもしれません。

2.あなたが英語にこだわる理由は何でしょうか?


「英語を使わないとやりたいことができない」のであればそこは妥協してはなりません。しかし、例えば「覚えた英語を無駄にしたくない」とか「英語が得意になったから仕事で使いたい」などが理由であれば(心当たりがあれば)、ちょっと一度立ち止まってほしいのです。それは、あなたが「英語を使う仕事をしなければならない」理由になりますか?

英語はコミュニケーションのツールです。ツールでしかありません(それは実際に留学したあなたが一番実感しているはずです)。つまり、英語という道具を通じてどんなことをやりたいか、の方があなたにとって大事なことではないでしょうか。
例えば「英語を使って日本に来て困っている外国人のサポートする仕事がしたい」という人がいたら、いったん「英語はツール」と割り切って、切り離してみてください。すると、「日本に来て困っている外国人をサポートする」「困っている人の役に立つ」などが、あなたの、仕事を通じて実現したいことではないでしょうか?
「英語は使わないけど困っている外国人の役に立つ仕事」に魅力を感じたり、「英語は使うけど大して人の役に立たない仕事」はしたくない、と思ったら、仕事選びのとき「英語」の優先順位を下げた方がいいかもしれません。

英語にこだわる余り、『天職を見過ごしているかもしれない』と考えてみる。

優先順位という言葉を使いましたが、仕事選びの条件をいろいろと考えたとき、いま「英語」の優先順位はどのあたりに来るでしょうか。

ひょっとすると、英語を使う機会が少なくても、すごくやりがいのある仕事があるかもしれません。「英語にこだわる余り、天職を見過ごしているかもしれない」という質問はちょっと勇気のいる質問かもしれませんが、一度自分に問いかけてみると面白いかもしれません。

私たちのカウンセラーには2年間のカナダ留学と、世界一周を経験したスタッフがいます。彼女はもちろん英語が堪能で、英語をバリバリ使う仕事もやろうと思えばできましたが、世界一周のあと選んだ仕事はカフェのマネージャーでした。英語を頻繁に使う仕事ではありません。彼女いわく、「人と話すことが好きで、海外経験で身についたコミュニケーション能力を生かしたかった」だそうです。英語と言うツールをもって世界を旅した彼女は日本にとどまっていたら絶対に得ることができなかった能力を身につけ、今もやりがいを持って仕事をしています。

スポットライトを当てる場所を変える。「何ができるか」ではなく「何がやりたいか」。

英語を活かした仕事がしたい、というあなたは「英語ができる」ことは間違いないと思います。しかし、ここまでで「英語以外にできること」さらに、「何をやりたいのか」により注目してみませんか、という提案をさせていただきました。「何をやりたいのか」をはじめに考えると選択肢が一気に広がります。そして、すばらしい経験を積んできたあなたが活躍できるフィールドが、思った以上にたくさんあることに気づくでしょう。

やっぱり英語が好きで仕事で英語を使いたい方、英語力が生かせるお仕事をご紹介しています。

まだやりたいことがまだよく分からない方、自分の経験や能力の整理、たな卸しをしたい方、留学経験を分かりやすく書類に落とし込む方法、人事に効果的にアピールする方法を知りたい方、お気軽にご相談ください。

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梅澤 暁

金融、人材派遣のベンチャー企業で販売・営業職、一部上場企業の経理を経て、2015年株式会社留学情報館に総務部長として入社。2017年より”English Career"責任者。

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