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外資に就職するための英語力とは【3つの質問で答えが分かります】

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外資系に転職したい!と思ったら、気になるのがこれではないでしょうか。まずこの疑問にお答えします。「最低限、日常会話程度は必須。お仕事によっては血の滲む努力が必要」です。

・・・これだけではスッキリしませんよね。なぜこのような答えになるのか、詳しく見ていきましょう。

外資系に就職したいあなたに、必要な英語力がわかる3つの質問

一言で「外資系企業で働く」と言っても様々です。マイクロソフトのような超巨大企業もあれば、日本に進出して間もない、数名規模の無名の会社もあります。また、営業の仕事もあれば事務・管理系の仕事もありますし、エンジニアの人もいるでしょう。

実は、必要な英語力は、そのどれを選ぶかによって全く違うのです。それを明らかにするために、3つの質問を用意しました。順番に答えていって、あなたが望むポジションにどのくらいの英語力が必要なのか、見ていきましょう。

質問1:どの職種に就きたいか?

海外営業か国内営業、事務、エンジニア、その他に分けて解説します。

海外営業(目安英語力:ビジネス英語レベル)

言わずもがな、高い英語力が必要です。意思疎通だけでなく、セールス、交渉力も必要です。大企業になると、営業先の部署だけではなく、関わりのある複数の部署や決済権限者から飛んでくる、あらゆる質問にも英語で対応しなければなりません。

国内営業(目安英語力:日常英会話レベル)

クライアントが国内企業の場合、営業自体は日本語ですので、英語を使う機会は意外と少ない場合があります。しかし定例ミーティングが英語で行われたり、本社からは英文で連絡がきたりします。商品について本社に問い合わせる場合は、本社スタッフと英語のやりとりになりますのでスキルアップに励んだ方がいいのはいうまでもありません。

事務職(目安英語力:日常英会話レベル)

事務職といっても様々ですが、ここではいわゆる一般事務を例にします。英語力は読み・書きが中心になります。簡単な発注書、見積書、請求書などの処理だけのパターン化された仕事であれば、そこまで高い英語力は求められません。しかしながら海外からの受電が多い部署では会話力が求められますし、これから伸びていくベンチャー企業であれば、 イレギュラー対応が求められる中で本社とのコミュニケーションも密になります。製品の仕様書の翻訳などの業務の場合は翻訳の正確性、スピードに加え、専門知識の習得も必要になります。業界未経験の場合は、入社後の学習のスピード感が求められます。

エンジニア(目安英語力:ビジネス英語レベル)

希少価値の高いスキルを持つエンジニアの方は、実務スキル・経験を買われて英語が日常会話程度でも転職できる場合もあります。しかし本社からの指示書などは基本英語になります。開発をオフショアに委託している場合はあなたが英語を使ってディレクションをする場合もあります。逆に、ディレクターや管理職を目指すのであれば、昇進のタイミングまでに英語力を磨かれるとよいでしょう。

その他

その他の職種については割愛しますが、社内での英語の必要度、という観点から、他の質問の答えと合わせてある程度類推することが可能です。

質問2:どの役職に就きたいか?

国内営業であれば商談は日本語で行われるため、余り英語を使わない場合もある

スタッフ(目安英語力:日常英会話レベル)

一スタッフとして働きたい場合は、それほど英語を使わない可能性があります。特に大きな会社では幹部や役員クラスにしか外国人がいないという会社もあり、そういう場合、直属の上司や同僚はみんな日本人だからです。国内営業のように顧客も日本人だとなおさらです。ただ、高度な仕事をするには、高い英語力が必要となります。これから社内でキャリアアップを狙っていくなら、英語力が仕事のボトルネックにならないように、学習を続けましょう。

管理職(目安英語力:ビジネス英語レベル)

役職が上がるほど、求められる英語レベルは上がります。本社とのミーティングで発言したり、レポートを提出したり、プレゼンテーションができる必要があります。外国人の部下がいる場合は教育やマネジメントも英語で行います。「読み書き」「会話」「知識」ともにビジネス以上のレベルが求められます。

質問3:どの規模の会社に勤めたいか?

役職が上がれば本国とのミーティングや、英語でのプレゼンテーション機会が増える

大企業

大企業の場合、前述のように、スタッフレベルのコミュニケーションは日本人だけで完結する場合もあります。もちろん役職が上がれば高い英語キルが求められます。

中小・ベンチャー企業

スタッフが少ない分、外国人上司や海外本社との直接のコミュニケーションが多くなる傾向があります。

実例:中小ベンチャー企業(教育)、営業スタッフの例

これらを踏まえて、私の友人S.Sさんの例をあげます。彼はアメリカに本社を置く、外資系の語学学習教材会社に勤め、法人営業をしていました。

職種:国内営業(法人)
役職:スタッフ
規模:中小企業(約100名)
  • 法人営業部門のトップはアメリカ人
  • 営業活動は、日本人相手なので、全て日本語
  • 週一の営業会議は日本語、上司がいるときは英語
  • 月に一回のアメリカ本社とのミーティングは英語
  • 直属の上司は外国人で、業務上のやり取りはすべて英語
  • 法人営業部スタッフはみな英語が堪能
  • eコマース部門も英語が堪能
  • 事務スタッフやWEBデザイナーはあまり英語が得意ではなかった

国内営業、スタッフなので、商談は全て日本語でした。しかし、会社規模も小さかったので、直属で外国人上司がつき、上司との業務上のやり取りはすべて英語でした。また、別部署になると、eコマースの部門は英語が堪能、事務方やWEBデザインなどはあまり得意な人はいなかったそうです。これはアメリカ本社とのコミュニケーションが多いか少ないかの差だったそうです。

このように3つの要素「職種」「役職」「会社規模」で求められる英語力は変わってきます。

意中の外資企業に就職するために必要なこと

外資系企業に勤めるために必要な英語力、イメージはついてきましたでしょうか。

「外資系企業で働く」だけであれば、職種を選べば、日常会話程度でも飛び込むことは充分可能です。すべてのポジションでビジネススレベルの英語力が求められるわけではありません。しかし「外資系ベンチャー企業でバリバリ活躍したい」「外資系企業で出世したい」という野望をお持ちであれば、入社後、継続した学習が必要です。幸い、業務で英語を使う機会は探せばたくさんあります。

まず「外資系企業」でなにをしたいのか、どういう働き方をしたいのかを明確にし、それに必要な英語力を洗い出しましょう。そして、最後に英語はツールである、ということをあらためて強調しておきます。秀でた実務スキルや学習能力があれば、現時点での英語力を差し引いても評価される場合があります。企業の優先順位は「仕事ができる」>「英語ができる」です。そのために、語学力も含めたこれまでの経験の棚卸しからはじめてはいかがでしょうか。

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梅澤 暁

金融、人材派遣のベンチャー企業で販売・営業職、一部上場企業の経理を経て、2015年株式会社留学情報館に総務部長として入社。2017年より”English Career"責任者。

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