就活ノウハウ

【事実】留学で就職活動を有利にする人は『留学を語らない』

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就職活動で有利、というと「資格」を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。英語のお仕事を探されている方は「TOEIC」も気になると思います。今回は「留学」は就職活動に有利になるのか?ということをテーマに、実例も紹介しながら考えていきたいと思います。いま留学中の人も、これから留学に行こうか悩んでいる人も、ご一読いただければと思います。

そもそも「就職活動で有利」とはどういうことか?

留学が就職活動に有利か、を考える前に、そもそも「就職活動に有利」とはどういうことか、少し回り道ですが、考えてみましょう。

 私は簿記2級を持っているから、経理の就職に有利だ

 MOS(Microsoft Office Specialist)を持っているので、事務職の転職に有利?

 有名企業に勤めていたから、中小企業への転職は有利だろう

 前職で営業成績トップの実績があるから、営業職への就職はカンタンだ

 有名国立大学の出身だから上場企業が狙える!・・・など

 
簿記2級やMOSという「資格」、有名企業や大学出身という「経歴」「学歴」、営業トップの成績という「実績」

これらが「就職に有利な条件」というわけです。
他の人と比べて秀でていること、それが理由で他の人よりも就職しやすいことを表しています。一般的に、年齢が若ければ学歴が、上がれば上がるほど「実務経験」「実績」が重視される比率が高くなると言われています。

そして、見落とされがちですが、「他の人と比べて」というところがミソで、実はこんなことも有利に働きます。

 他の人よりも身だしなみが整っている

 他の人よりも挨拶がきっちりしている

 他の人よりもロジカルで話がわかりやすい

 
これらのことはともすると、下手な資格よりも有利に働くことがあります(接客や営業を経験している人なら、なんとなく分かっていただけるのではないでしょうか)。なお資格については、業務遂行上必要な資格以外は、あまり高く評価されることは残念ながらありません。ないよりはマシ、程度に思ったほうがいいかもしれません。ですので就職を意識して資格取得を考えている人は、就職を有利にする、というより、勉強の過程で得る知識が今後の仕事に役立つなど、実益がない限りは、資格の勉強より今のお仕事で結果を出すことに専念したほうが良いかもしれません。

逆に「就職に不利な条件」も存在します

例えば、

 就労に必要な資格を持っていない

 転職回数が極端に多い

 他候補者と比べて業界経験や実績が少ない

 身だしなみが良くない、声が小さくて聞き取りにくい・・・など

 
そして、「就職に有利でも不利でもない条件」もあります。

猫より犬派である
スマホはAndroidを使っている
靴下は右から履く

・・・これはこのあたりにしておきましょう。

選考を他の応募者との比較で考えると、他の候補者と比べて「有利な条件」と「不利な条件」を全部合わせて、頭一つ抜け出た人が採用される、と考えることができます。もちろん、その中にはわかりやすい資格、などだけではなく、「人柄」や「社風に合う」などカンタンには測ることのできない要素もあります。

それでは「留学」は有利な条件でしょうか?不利な条件でしょうか?
 

良い条件がそろうと、他の人と比べて選考に有利になる

「留学」は就職に有利なのか

結論から言うと、留学しただけでは「有利」にはなりません。アピールの仕方次第で「有利」にも「不利」にも、どっちにも転ぶ、と思っておいたほうがいいでしょう。なぜなら「留学の成果」が何であるか、人それぞれ違うので、留学した事実それだけでは判断できないためです。むしろ、「留学=遊び」のイメージを持った面接官もいますので、次の章に書いてあるような「伝え方の工夫」が必要です。

留学で就職活動を有利にする人、不利にする人

それではどうすれば「留学」を有利な条件として選考過程でアピールできるのでしょうか。

不利にする人は「留学」を語る

不利にしてしまう人は、「留学」を語ってしまう人です。「留学行ってどうでした?」という質問に対して、「どこへ行って、こんな苦労があって、しかしこういう素晴らしい体験をしました」という体験談で終わってしまう人です。体験談は雑談としては良いですが、企業との相性、条件を確認する場である面接の中では浮いてしまう可能性があります。評価は「有利」ではなく、「どちらでもない」「不利」どちらかになってしまいます。

有利にする人は「留学」を語らない

有利にする人はまず面接の目的を、企業との「条件確認」の場であることをしっかり意識しています。企業が聞きたいのは「この人仕事できるのか?」ということであり、「前の仕事で出した結果を、この会社でも出してくれるのか?」ということです。この前提に立ったとき「留学体験談」にあまり大きな意味がないことがわかります。「留学」そのものに価値があるのではなくではなく、なぜ留学に行き、実際に行って何を得たか、それを持ってこれからの仕事にどう活かすのか、活きるのか、などのストーリーにこそ価値があります。それこそが、企業側があなたの人物や考え方を知り、これからどう活躍してくれそうか、を判断する材料になるからです。

つまり、重要なのは「留学したこと」ではなく「留学をしたあなたはどんな人なのか」を伝えることなのです。

ちなみに、企業視点ではなく私個人としては「留学そのもの」にも価値があると思っています。日本で得られないカルチャーショックや価値観が変わる体験は得難いものです。世界に友人ができる、ということも日本にいると中々できないことです。たとえ仕事に役に立たたないことでも、長い目で見て人生を豊かにすることは間違いないと思うからです。

一発逆転?何もなければ開き直る!?

とはいえ、こういう人もいるのではないでしょうか?
「勉強もしたけど、留学の一番の目的は遊び。授業が終わったら毎日友達と街へ繰り出して遊びまくってたし、週末は旅行しまくってた。留学に行って大満足だけど、仕事に役立つ何かなんて、特に得てないと思います。」

こういう人は変に取り繕うより、正直に言ったほうがいいかもしれません。例えば「留学中は遊び倒しました。やりたいことも全部やったので満足です。ただの遊びでけしからんと言う人もいますが、私は長い人生の中で、この時期に留学に行ったことを全く後悔していません。逆にやりたいことを全部やれたので、今は早く仕事がしたくてウズウズしています!」
このくらい開き直ったほうが、好意的に受け止められる場合もあります。そして仕事への前向きな気持ちは間違いなく高評価です。

そもそも「留学なんてしょせん遊び」という固定観念を持ち続ける人も一定数いて、それを面接の場だけで覆すことは困難です。であれば、その固定観念と戦うのではなく、向こうの土俵に乗っかてあげて、そしてさっと切り替えて仕事の話をした方が面接としては有意義です。
 

変に盛るより素直さが功を奏する場合も。

事例

 K.Sさん

 派遣社員→IT企業営業 正社員

 アメリカ留学

 IT専門学校

高校卒業後、中古車販売の仕事や、派遣でドライバーなどをしていたSさんは、プロのスケートボーダーを目指して渡米しました。2年あまりの留学期間中にインターンなど様々な経験をする中で、進路をプロボーダーからIT業界へ大きく変更。帰国後、IT専門学校へ通い、IT業界の営業正社員へ転職を実現しました。仕事のブランクという意味では4年半もあったSさんでしたが、留学経験をどのように強みに変えたのでしょうか。

SさんはIT企業の営業を受けるにあたり、留学中の活動を振り返りを行い、留学中の活動を通して成長した「コミュニケーション力」を成果の一つとしてアピールしました。実際にSさんは日本人は全くいない現地のスケートボードチームに入って活動したり、インターンで語学学校のスタッフとして生徒と学校の間に入って交渉したりする中で「コミュニケーション能力」を発揮してきました。具体的なエピソードを話す中で「留学」で仕事に活かせる力を培ってきたことが伝わり、合計3社の内定につながりました。

通常、4年半のブランクは不利な条件です。しかしSさんは、IT業界への志望動機がとてもしっかりしていたこと、専門学校で業務に直結する知識を学んだこと、これまでの仕事や留学で身についたコミュニケーション力が充分に活かせる営業の仕事だったこと、などを総合して評価されたと思われます。

最重要ではないが抑えるべきこと「タイミング」

「留学」が就職に有利かどうかを一緒に考えてきましたが、もう一つ抑えておくべきことを紹介します。それは「タイミング」です。

帰国後2ヶ月が勝負である理由

一般的な話で、転職を考える人が取る選択肢は2つです。在職中に転職活動するか、会社を辞めてから転職活動するか、です。

実は、これが採用されるかどうかに大きく関わってくるのです。採用する側は、中途であれば、欠員補充や、増員なので、できるだけ早く人がほしいと思っています。この時、在職中の人は、退職してからでないと入社できないので、入社時期が読めない、ということになります。内定を出しても引き止めにあって退職を取り止める人もいます。退職は決まったけど引き継ぎなどで退職が遅れる場合もあります。

一方で辞めている人はすぐに入社できますので、他が同じ条件なら、退職している人が採用される確率が高くなります。しかし退職していても、無職期間があまりにも長いと、企業側から「こんなに転職活動が長引いている人は、何かしら問題があるのでは?」という先入観が生まれてしまいます。

私は、会社を辞めた直後の2ヶ月は「スーパースター状態」だと思っています。つまり、転職市場に出たての人材で企業も注目する、そしてすぐに入社してくれるので内定が出やすい絶好の候補者、ということです(ちなみに2ヶ月をすぎると就職が厳しくなるかというとそんなことはありません。肌感ですが~半年くらいは特に厳しくはなく、半年~10ヶ月を超えてくると、ちょっと厳しくなってくるという気はいたします)。

帰国留学生にも同じことが言えます。留学を挟んでいるので退職後2ヶ月とは少し違いますが、やはり長引くとそれだけ苦労することになりかねません。「帰国後2ヶ月は『スーパースター状態』」と心得て、早目にスタートを切りましょう。

そして、効率よく自己分析や求人検索、スケジューリングをするためにはエージェントもうまく使いましょう。私たちがお手伝いいたします。

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梅澤 暁

金融、人材派遣のベンチャー企業で販売・営業職、一部上場企業の経理を経て、2015年株式会社留学情報館に総務部長として入社。2017年より”English Career"責任者。

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